だってそうだろ? 尾関。 おまえ、言ったじゃん。 あの日、水族館で……。 『もう笠原くんなんか好きじゃない。 あたしが好きなのは聡くんだけ』ってさ。 「ちょうどいいや、章吾」 真っ青になっている尾関の隣で、聡は余裕たっぷりに笑いながら口を開いた。 「ネタバレといこうか」 「は? ネタバレ?」 聡が「そう、ネタバレ」と言いながら、俺の肩を組んでくる。