「え?まだって?」


「あんま言いたくないけど、あんた、ブ…。」


「ブ?」


「…はぁ。もういいわ。」


実佑はため息をついて、教室に入った。
私もそれに続いて、教室に入る。


「あんたに男、紹介してあげる。」


実佑は携帯を出して、ピッピッと、操作しながら言った。


「ぬえぇ!?男?」


「そんなに驚く!?ほら、携帯出して!赤外線送信するから。」


「…赤外線って何?…あ!あの、泥棒とか入った時に察知するセンサー?」


「携帯にそんな機能ついてるなんて安全な世の中になったもんね~。って違うわー!!何でそんなもんここで使うのよ!今そんな危険な状態!?てか、携帯にそんな機能ついて無いから!!」


「違うの?」


「違うわ!もういいから、携帯貸して!私がやるから!」


実佑に携帯を貸すと、慣れた手付きで操作していく。