「あ、頭良いんだろうね!オデコが“異様”に広いから!」


そうでも、無いんだけどなぁ。


「顔色が悪いけど、どこか悪いの?青白いよ?」


いや…普通なんだけどな。


「鼻が長いよね!“異様”に!」


…異様に?


「痩せてて、ガリガリだね。お、女の子は羨ましがるんじゃない?………ごめん。」


光さんは、落ち着いて、ひとつ、大きなため息を、静かに吐いた。


それよりも、ごめんって…。


「キスをした事、本当にごめん。…それじゃあ」


光さんは、そう言って、屋上から出ていってしまった。




その日を境に、光さんからの連絡は途絶えた。