もしかして俺も佐川達と同じに見られてんのか…?
「 なぁ 玲… 」
「 悠真くん戻って?また、明日ね …」
「 ちょ、待った!ちょっと待ってな!帰んなよ?1ミリも 動くなよっ 」
玲が なに?と不思議そうにしながらも頷いて、俺は二階の佐川達のいる部屋へ階段を飛ばして行った。
「 あれ、悠真何してたの?何歌う?」
こいつら!!
「 亜弥、みんなも、玲帰るって言うから俺も送るから帰るわ 」
「 は!?お前が帰らなくてもいいじゃんよ 」
「 そうだよ~ 玲が帰るだけでしょ 」
「 悠真は玲を気にしすぎだよ?玲が帰るって言うならそれでいいでしょ 」
小さいトゲかもしれない。
悪口には届いてないだろうが、影口…
玲はいつもそうだ。
一緒にいるのにいない…
でも、友達じゃないか。
何も言わない俺も… こいつらと同じ側なんだ、何も言わないから。

