「 私、帰るね?また学校で 」
待て待て、俺まだ返事してない!
「 玲、ちょっと待てよ、話そ 」
玲は振り向かない。
「 フラれたまま一緒にいるなんて無理… ごめん 」
「 はっ!?俺フッてないけど?ってか、返事してねぇじゃん 」
「 え、だって… ごめんって 」
あぁ あれは気づかなかった事を謝っただけだし。
「 違うから。俺、ずっと一緒にいたのに玲の事何も知らないし、気づいてやれなくて悪かったと思ってさ… それで、ごめんって。本題の返事だけど… 」
「 いいっ!いいの、なんか悠真くんの口から聞くの怖いもん… 」
おいおい… フラれる覚悟してんのか?
だったら…
俺は玲の手を取りカフェ横に連れていった。
「 俺はちゃんと返事したいから 」
玲は聞きたくなさそうに俯いてしまった。
だけど俺は聞いてほしいから、ただ言葉を聞きたくないなら返事はひとつ。

