玲が、俺だとはっきり言った。
ずっと俺の名前を繰り返してたのを、俺はただの言う前触れで呼んでいたと勘違いしてたんだ。
まさか、玲が俺を好きだったとは…
「 私、ずっと悠真くんが好きで… 」
マジだ、マジで俺の事だ。
「 玲、ごめん、俺 まったく気づかなかったわ… 」
「 謝らないで… いいの、勝手に思ってただけだから… 」
いや、そうでなくてさ… なんて言っていいわかんねぇんだ。
言葉につまっていると、玲が出ようと言って立ち上がるのにつられて立ち、店をでたが、俺の頭の中はまったく予想外だった告白にずっと戸惑っていたんだ。

