「まぁ、美羽なら平気だね!ちょー可愛いもん!」
「香穂に言われても全然嬉しくない!」
「なんでよ?本当のことだもん!」
「あたしのどこがよ…」
「そんなのすぐ出て来るよ。
目がくりくりで唇は薄いし眉も整ってるし、鼻なんかすごい綺麗だし憧れちゃうわ〜」
「それ、嫌味にしかきこえないんだけど?」
「なにいってんの!みたまんまを言ってるだけだから!てか鏡ちゃんと見てる?」
「見てるし!失礼な!」
「自覚ないのね…」
「なんか言った?」
「なんでもない。そろそろみんな登校してくるんじゃない?」
そう言われて壁に掛かってる時計をみると8時25分を過ぎてた。
25分すぎるとみんな登校してくるんだよね。
「確かに」
「じゃ、悠真くんの話は放課後ね!」
「なんでそうなるのか分からない」
「落ち着いて。雑誌でも見よ?」
しかたなく、雑誌に目を移す。
か、可愛いーっ!
やっぱ流行りは抑えておかないとね。

