誰か、氷くださーい!って感じだよ…。
「早く元どおりにしないと、悠馬くん来ちゃうよ」
わかってるよ。
だけど、おもしろいくらいに治る気配はなし。
「そんなに、焦らなくて大丈夫!私に任せなさい!」
そう言ってカサカサとバックをあさり、ポーチを取り出し、その中から長細いものを手に取った。
「目を瞑ってね。冷たくても絶対に目開いちゃダメだよ?」
「うん」
「絶対にだよ!?」
心配性だなぁ…
なんて、思ってると冷たい水?みたいのが霧状になって、顔にかけられた。
「手のひらで、化粧水やるみたいにやって」
香穂の言うとおりにするとさっきよりはましになっていた。
「ありがとう…香穂」
「平気よ。それよりもう来ると思うよ」
や、やばい。
さっきより、心臓の音大きくなってるよ…!

