消えてったドアをじーっと見てるとお兄さんが声をかけてきた。
「良かったね」
「えっ?」
「今頃君のためにイチゴパフェ作ってるよ、悠馬」
「うそ?!」
「本当だよ。悠馬あんま自分で作んないから不格好かもしれないけど多めに見てやってね」
「はい」
「でも、悠馬が作ってくれるだけで嬉しいか?」
「え…」
「君、悠馬のこと好きでしょ?」
「えぇぇぇ?!」
「分かりやす過ぎ」
「自分でも恋か分からないんですけどね」
「バイバイしてすぐにまた会いたくなっちゃうならそれはその子の事が好きなんじゃない?君の恋が実のるように祈ってるね」
「このこと内緒ですよ?」
「分かってるって」
香穂の注文を取り、お兄さんも奥に消えてった。

