(仮)イケメンくんに恋をした


「デザートなににする?」

パスタを食べ終わった私たちは、メニューをもう一度開いていた

「沢山ありすぎて迷っちゃう」

「だよね。あ!私いいこと思いついちゃった!」

そう言うと香穂は手元にあったベルを鳴らした。

「なにしてるの?!」

「ん?店員さん呼んだだけだけど」

呼んだだけって…イケメンの店員さんと話したいだけでしょ!!

そう思ってると香穂はもう店員さんと話しこんでた。

「デザート頼もうと思ってるんですけど全部美味しそうで。お兄さんのオススメとかありますか?」


はー、やれやれ。

お兄さんって呼んでるし。

そんな香穂はほっといてメニューを見てると、あるものに目を奪われた。

「えぇぇぇぇーーー!!??」


大きな声を出す。

その声で楽しそうに話してた香穂もお兄さんも目線は私に向き私の大嫌いな場面になってしまった。


で、でも、今はそんなのそうでもよくて。

私の目線はお盆をもったあの人だけに向いていた。

「ん?悠馬の知り合い?」

「え??」

お兄さんはそう言い、香穂はいまだに状況が読めてないみたい。

「ゆーうーま!!!」

と言い、おいでと合図する香穂と話してたお兄さん。


ま、まさか!こっちに来るんじゃ……!!

――ドキンドキンドキン

やばい。
やばすぎる。

壊れそうなくらい心臓が暴れてる!!