「恋をすると、何気ない日々なのにパッと明るくなったりその人見たりしたら目で追っちゃっやり。恋ってキレイなことばっかりじゃないけど、恋の力はすごいと思う」
「そうなんだぁ…。恋してみたいな」
気付けばそんなことを言っていた。
「まあ、私も色々言ってなんだけど、しようとしたら出来ないのが恋。どうでもいいやって思ってると一瞬にして落ちちゃうものなの。だから無理しないで」
「うん」
「だめだって言われたって、どんな荒地だって恋しちゃう時はしちゃうんだから!」
「はーーい!!」
「元気でよろしい!」
『お待たせしました、ミートソースとカルボナーラでございます』
話が終わったと同時に頼んだパスタが運ばれてきた。
目の前にいる香穂はまたもや分かりやすく目をハートにしてる。
そんな姿に軽く笑みを落とすと、食べ始めた。
「「いただきます!」」
丸ごとトマトが入ってて、ナイフで半分に切る。
「うわ~美味しそう!」
1口食べるとふわ~とトマトの味が口いっぱいに広がった。
「このパスタ美味しすぎ!」
二人とも、ペロッと完食してしまった。

