「美羽!見て見てっ!」

そう言って机の上に広げたのは女子高生に人気のファッション雑誌。

「うわー!このスカート可愛いっ!」

目がキラキラ光る。

「美羽って本当洋服好きだよね〜!じゃ、明日金曜だし土曜日行こうか!」

「本当に?!嬉しー。香穂大好きっっ」

香穂にギュッと抱きついた。

「ふふっ。可愛いっ」

「可愛くないし!」

「なんで、気づかないかなぁ。こんなに「もうっ!お世辞はいいの!!」

「本当のことなのに…」

ぷっと頬を膨らます香穂。

私なんかより香穂の方が100倍可愛いと思うけどなぁ。

「で、悠真くんとはどーなのよ?」

突然話を変えた香穂。

「ぶはっ!ちょっなに聞くの!」

紅茶を口にに含んでいたから私は吹き出してしまった。

「きったなーい!」

そう、言いつつもバックからタオルを出して拭いてくれる香穂。

なんだかんだ言って優しんだよね。

「で、吹いたってことはいい感じ?」

拭きながら聞いてくる。

「全然。昨日も話せなかった」

「もうっ!自信なさ過ぎ!」

昨日、香穂は学校を休んでたから、今はそのことを聞かれてる。