「たまたまなわけないでしょ!!悠真くん美羽のこと気になってるんじゃない?」

「ないないっ!だって誰だって普通みるでしょ!」

「私は見ないな」

「嘘だね!それは嘘!」

「失礼な!あ、でも、悠真くん今彼女いないんだってー」

紙パックをチューと飲みながら、話す香穂はニヤニヤしてて。

「べ、別にあたしには関係ないことだし」

「噛んじゃってさ。あのね、美羽は悠真くんに憧れてる~とか言ってるけど、それはやっぱ恋でしょ!!」


興奮気味に話す香穂に対して私は「違うよ」と一言だけ言い張った。

「ま、いいけどさ。いつかは気付くだけだし?」

「だから!憧れてるだけだから!!」

それから分かれ道まで、香穂に悠真くんのことばっかりからかわれたのだった…。