俺と君の運命論


そろそろ講義が終わっただろうと倉庫から出てそのまま帰路へつく。

道中、俺の愛は止まらない。


「ハルキはほんとに別嬪さんだね、こんなに可愛いハルキといつも一緒にいられて俺は幸せだよ」

「あなたが勝手にまとわりついてくるだけでしょう」

「それでも、ハルキは俺から離れない。今もこうして。それってハルキも俺を好きってことだよね。やっぱり俺たち運命だ」

「そのピンク色に染まった脳内をどこかに捨ててきた方がよろしいようですね」

「ピンク色?あはは、違うよハルキ。俺の頭の中にはハルキだけ。ハルキで俺は染まってるんだ」

「気色の悪い。どうしてそこまで…」


と、ハルキが言いかけたところで。


「あああッ!見つけたぞお前ぇえっ!」

「大学ンなかどこ探してもいねぇと思ったらっ…!」

「【寄由】(きゆ)!お前昨日はよくもぐべえっ」


ゴミ虫があまりに煩いので殴ってみた。
案の定、変な声を出してその男は倒れた。

よくよく見るとこの3人、所々に包帯を巻いている。はて、


「それはお洒落か?」

「ちっげえよテメェ奇由!ふざけんじゃねーぞ!」

「お前が昨日やったんだろが!」

「……。」


先程殴った男は言葉を発しない。気絶でもしたか。