「じゃあ、俺はこれで」 お客さんが来始めて、にぱっとした笑顔で席を立つ優亜さんに向けられた……視線。 大切なものを慈しむような……冬弥の瞳。 最悪のシナリオが頭の中を駆け巡る。 見ないフリなんて……やっぱり出来ない。 その位、冬弥の顔が切なくて。 ……綺麗だった。