ピンクのドンペリが底をついて、時間はまだ3時。 閉店が5時のこの店に、意外にもさっぱりとした顔の留美が座っている。 「これ美味しいね♪」 「だろ??ってか酒強い??」 「分かんない……けどあんまり酔わないかも!」 普通の客だったら、じゃあもう一本♪なんて簡単に言えるのに、同い年だって聞いちまうとどうもやり辛い。 「ね、これもう一本頂戴?」 ……マジですか。