……だからさ、今まで自分の上客以外に使ったことのない優亜スマイルを使うなよ。 動揺する俺に注がれる視線は留美のもの。 あの、優亜の笑顔を見ても何ともないのか不安そうにこっちを見上げている。 「雑誌で見たって……いつから?」 「結構前……まだ高校生だった頃」 分かる。 この瞳は本気だ。 留美には俺しか見えてないようだし……。 マジありえないとは思うけど……優亜の愛情が少しでも留美に行くのは嫌だ。 って事は……こうするしかないんだろうな。