豪華な大きな扉が開かれて、そこに広がるのは、眩いぐらいの金色と、チカチカ輝くライト。



「一名様ご来店です!」



そう大声を出されて一気に恥ずかしくなる。



初めて入ったホストクラブは私の働く女の子のお店とやっぱり違ってて、チェリーダイアモンドも高級感には溢れているけれど、金と黒の色がよく目立つ。



「もちろん冬弥さん指名でいいんだよね?」



いつもは指名を貰う側の私が、今日は指名をしてるんだ。



緊張で壊れそうな体を立たせ、はっきりと告げた。



「冬弥で……お願いします」