大きなかばんに、あの特集が組まれた時の雑誌をしまってある。 冬弥を初めて見た時から私の恋の相手は決まってた。 初恋の相手。 このビルの中に……冬弥がいるんだ。 張り裂けそうになる心臓。 ところが、玄関前で私は頭を抱えた。 ホストクラブってのはイキナリ入っていっていいモノなのかな、と足が止まる。 会員制、とかだったりするんだろうか。 到着したはいいものの、ビルの前でうろうろしていると……。 「お姉さん、今から飲む人??」 「えっと……」