「とりあえず……やってみるか」



お兄さんに通された事務所で目の眩むほどに輝くスーツを来た店長さんに言われた言葉。



「いきなりOKなんて珍しいですね」



「お前がこんな子連れてきた方が珍しいだろ」



裏でされている会話も耳に入らない。



ここで……冬弥のそばで働ける。



冬弥に会えるお金が手に入る。





試用期間は1ヶ月。



その間にお店が求めるだけの仕事が出来なかったら……クビになっちゃうらしいけど、



「仕事は丁寧に教えるから。それに今見ての通り派手で可愛い子はいっぱいいるんだけど経験者ばっかりでね」



留美ちゃんみたいな正統派美少女系欲しかった……なんて言われたら頑張るしかないでしょ!



「私、死ぬ気で頑張りますので!」



「やる気は嬉しいけど……本当に死なないでね」



店長さんは苦笑いをしながら、だけど私の事を歓迎してくれた。



雇ってくれた気持ちに応えるためにも、絶対に頑張るんだから!