この歌舞伎町ではちょっとは名の知れたホストクラブ「昇華」のNo.2と言うのが俺の肩書き。 今日も朝方まで店で営業を終えた帰り。 疲れた体を家に帰って休める事は簡単だが、俺の足は仕事を終えるとどうしても朝まで営業しているこの店へ向ってしまう。 もう……通い出してからどれくらいになるだろうか? 「とりあえずビールくれ」 「まだ飲むの~?」 「客の酒なんかで……気持ちよく酔えるかよ」 客であるしつこい女達を振り切った後、一時の癒しを求めて今日もここで酔い潰れる……。