「冬弥、聞いてるか?」



「あぁ……もちろん!これでいいんだよな」



今日も指導。



ホストにとって一番の盛り上がりなシャンパンコールを習いつつ……ってかホストってモデルみたいに余裕かましてればいいと思ったら結構なサービス業だった事に驚き焦る。



「お前なら大丈夫だって。雑誌見て来る客がいるから指名の心配もないだろうし」



そう……今月発売号の巻頭ページに並ぶスーツ姿の俺と優亜。



【優亜&冬弥、最強伝説が始まる……】



そう銘打って書かれた記事には、俺の昇華入店が掲載されていて……。



最近じゃ街を歩いてるだけでも握手を求められたりする。



当分は優亜とセットでモデルの仕事も予定が詰まってる。



ま、せめて優亜の望むホストになってやんよ。



今の俺にはそれぐらいしか……できねーからさ。