そういえば。



初めて撮影で会った以来、仲良くなるにつれ分かって来た事。



優亜は、あんなに雑誌ではクールぶってるくせに、



「冬弥ぁ~そのパンくれっ!」



ひょいっと伸ばされた手が、俺のかじりかけのあんぱんをさらっていく。



みたいな、こんな事が日常茶飯事なくらいものすっご甘えん坊な奴だった!



そんな優亜が俺にはやべーぐらい可愛くて……。



ギャップに悶える。



ただでさえ細くて、放っておいたらふわふわと飛んで行ってしまいそうな奴。



ゲームの主人公みたいな透き通った肌をした優亜が、目の前で気さくに笑う姿は非現実的過ぎて。



こうして隣に並べるようになった今でも、突然羽が生えて飛んで行ってしまうんじゃないかとか思ってしまう。