「マジですか?」
「そりゃあ……冬弥の容姿だったらイケんだろ。俺と組んだら最強だって」
ほら、今日の撮影と一緒。
「最強伝説~」
おどけながら肩を一度組んだあと、ぽんぽんと軽く頭を叩いて帰ろうとする優亜に俺は頭を下げていた。
「俺! 一緒に働きたいです!」
あまりに勢い良すぎたせい……でぐしゃりとコーヒーの缶を握りつぶした俺に優亜は爆笑した後。
最高の笑顔で言ったんだ。
「一緒に店盛り上げようぜっ」
不意に抱きしめられて、背中バンバン叩かれて……何がなんだか分からないまま、頬を引きつらせて俺も笑う。
この日……決めたんだ。
俺が、絶対に優亜の一番近くに行ってやるって。