「体を戻す間際、具合が悪そうだったと気付かなかったか?」 確かに……。 体を失っていたせいなのか、吐き気が酷い。 「少し休めば大丈夫ですよね?」 自分の体だもん。 きっとすぐに本調子になる筈。 そしたらまた片思いでもいい。 冬弥を追いかけるんだから。 そんな私の耳元でお婆さんが言葉を呟いた。 それは……。