「留美?」 「ん、何でもない」 すっかり女言葉を身につけた俺は、かと言ってこの環境を手放せる訳も無く……悶々としたまま時間は流れて行く。 チェリダイでの留美の人気はうなぎ昇りだ。 ま、それはなんつーか当たり前な訳で、優亜みたいに客と寝ちまえばもっと早い事に違いは無いけれど人の体でそれは止めておく。 薄々と感じていた。 この世界が酷く窮屈なモノだと……。