「あ、留美さんいらっしゃい!!」 仕事を終えた俺を笑顔で迎えてくれたのは、新人の拓海だった。 「こんばんは♪」 「今日も指名とかナシなんですか??」 ……俺が存在しない以上、指名はナシって設定な訳か。 「うん」 別に驚いた風でも無く、拓海は俺を丁寧に店へと連れて行った。