そんな努力が実ったのが18歳の冬。
ある日、出版社から本社に来るよう電話があった。
いつもだったらそこらで待ち合わせ。
そのまま撮影、そして解散の流れだ。
さすがの俺も少し緊張しながら本社へ向かうと、貰った話は……
「冬弥君、来月号の特集で優亜と二人の絡み撮りたいんだけど」
編集長……マジですか!
俺と優亜の絡み。
来たっ!
夢にまで見た憧れの企画。
なんなら俺の脳内でだけ何度も開催されてきた幻の企画だ。
チャラチャラしてるだけじゃなく、陰で頑張った甲斐があった。
「頑張ります! 俺何でもやります!」
ナマの優亜に逢えるんだったら……どんな仕事だって構わねぇ。


