新宿トライアングル




カツカツと響く俺の靴音。



先導する婆さんは、音一つ立てず、雑居ビルの階段を静かに上がっていく。



「まぁ入りなさい」



そこはがらんとした、正方形の殺風景過ぎる部屋。



カーテンすら存在しない為、眩しくなってきた明かりを遮る手段は無く、思わず目を閉じる。



ホストになってから……陽の光は、苦手だ。