新宿トライアングル




そんな、立ち去ろうとした俺の足を止めたのは……



「分かるよ?お前さんの欲の在り処ぐらいね」



「はぁ?」



構っちゃいられない筈なのに……深い紫色をしたその老婆の瞳に吸い込まれる。



「あげようじゃないか。留美って子の体を」