そんな、立ち去ろうとした俺の足を止めたのは…… 「分かるよ?お前さんの欲の在り処ぐらいね」 「はぁ?」 構っちゃいられない筈なのに……深い紫色をしたその老婆の瞳に吸い込まれる。 「あげようじゃないか。留美って子の体を」