明けて行く店内。



陽が高くなるにつれ、客も一人、一人と去っていく。



一夜限りのパートナーを見つけた奴も、酔いつぶれる奴も。



いつものように俺だけ取り残された店内。



「冬弥、今日は店閉めるわよ♪」



「飲み足んねぇ……」



「そんな事言わないの!」



……って譲二、やけにおめかしじゃねーか?



「やだ、何見てんのよぉ」