彼女の世界が変わらぬ理由

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『…ということです。では、長々と話してしまいましたが、そろそろ終わりにしましょうか』


飛田がそう言うと同時に、終業のベルが鳴り響く。

その音に、十夜は思い出から現実へと戻ってきた。


「飛田宗一郎ヤバいな! やっぱ俺みたいな凡人とは違うわ~。芸術家ってカンジ。カッコイイし」


久米が興奮したように十夜の肩を叩く。

まったく話を聞いていなかった十夜は、曖昧に頷いて前を見た。

すでに飛田宗一郎はたくさんの生徒に囲まれ、質問責めに合っている。


「なあなあ。俺らも行こう!」

「ああ…」


立ち上がった久米に続いて、十夜も教壇へと階段を下りていく。

しかし飛田を囲む輪には加わらず、並べられた五枚の絵の前に立った。