「一年が来たから、休憩入っていいよ。柚木さん、お昼もまだでしょ?」
「でも…」
「いいから。先生、お願いします」
「はいはい。さあ、柚木くん。行こうか」
「え…っ」
飛田に腕を取られ、立ち上がる。
するとその席に、素早く控えていた後輩が座った。
「行ってらっしゃーい」
ヒラヒラと手を降る小湊に、マリアはありがとうと呟いて、飛田に続き教室を出た。
廊下も客で賑わっている。
「さっき生徒に食券をもらったんだ。色々あるから、どうぞ選んで」
「…どうも」
まさか飛田と二人で食事をするのか。
落ち着いて食べられるだろうかと考えながら、渡された食券を見る。
軽食を出している地歴教室は、昼の時間を過ぎていることもあって、席が空いていた。



