恋箱。





「そのうち一緒にレゾン行こうね~」


そんな約束を奈々さんとした。

まぁ実際は人と仲良くなるのが怖くて……なかなか電話なんてかけられないんだけど。





そんなある日。


いつも通りにマサトに会いにレゾンへ行くと、ありえないぐらい青い顔をしたマサトがいた。



「ちょっとっ!!すごい顔色悪いんだけど!!!大丈夫??」


「大丈夫だよ。ゴメンな~せっかく来てくれたのに」


「いやいや、全然いいよ。ってかここの席では休んでなよ!!」


マサトのお店では面倒な決まりがあって来たお客さん全員の所へ(たとえ売れっ子であってもそうじゃなくても)必ず一回は席につかなきゃいけない決まりがあった。


「ありがと。じゃあちょっと廻ってくるわ」


そう言って立ち去った瞬間。











……マサトが倒れた。