恋箱。




そんなクリスマスが過ぎて冬休み。



ケンとの体の関係はもう持ってた。



ケンにとっては葵が初めてのオンナ。

つたないけど優しさの溢れるその行為に更に愛を感じてたんだ。





葵ね?

ケンと知り合って抱き合う事の幸せさを初めて知ったよ?



今まで経験した相手はみんな自分勝手で……はっきり言ってHなんてなくてもいいって思ってた。




でもケンは違った。


あたたかくて……今まで以上に愛されてるって実感できたんだ。






ねぇケン?



年が明けるまでは。



本当に幸せだったね。



アナタの胸の温かさ。時間の流れるのってこんなに早かったっけ?


そう思うぐらい毎日があっと言う間だった。





年末にはカウントダウンのイベントに一緒に行ったね。


無料で配ってるおしるこを、寒い中二人でほっぺを真っ赤にしながら一緒に食べたっけ。


年が変わった瞬間の花火……キレイだったな。






元旦は一緒に初詣に行った。

地元の大きな神社で2人並んで幸せを祈ったんだ。







いつまでも続くと思った幸せの日々はこのトキすでに終わりに向かっていたのに……知るハズもなく幸せだった。





でもね。

アタシ後悔はしてないよ。




周りに歯向かえなかった自分に後悔はしてるケド。







出会った事までは後悔してないよ。