恋箱。




そんな今のアタシの居場所はマサトの所しかない。




いつものソファ。

ちょこんと座ったアタシに笑顔で話してくれるマサト。



やっぱりその横顔はケンに似ていて少しだけ落ち着いた。



仕事しなきゃね!

頑張らなきゃね!?




いくら裏切られようが、切なかろうがあと1年。

ケンが来るまでの辛抱なんだし。



何とか前向きに考えようと頑張ってみたよ。



でもね、そんな簡単には抜け出せなかったんだ。



アタシは気が付かないうちにこの仕事にも、この街にもはまってしまっていた。