恋箱。




ゴンッ!!!



鈍い音と共に視界が真っ暗になる。




アタシ??

殴られた???




「てめー何調子に乗ってんだよっ!!」



そう言ってコウキは髪の毛をひっぱり外へ引きずり出す。



「ちょっと、痛いってば!!」



アタシの声なんて聞こえないかのようにそのまま店の裏の駐車場へ連れていかれた。




髪の毛を離したコウキは鋭い目で睨んだままアタシを無言で何度も何度も殴り続けた。


最初は抵抗してたけど……途中でやめた。


コウキは明らかに酔ってたし……殺されてもいいや……それでも構わない。






アタシなんて。



もうどうでもいい。