恋箱。





数日が流れたある日の朝。



ココロに限界が来た。



寂しさを埋めていてくれていた筈の関係なのに、切ない気持ちが増すばかりで……。




だから、飲み終わって見送ってくれるコウキにはっきり言った。




「もうこんな関係やだよ。別れよ?」




いつもだったらそんな時、コウキはほっぺにちゅーして謝ってきたよね?


「ごめんね。なかなか逢えなくて。でもあやが好きなんだよ」




そう言われては許してきた。

だから今回はちゃんとココロを決めたんだ。





「ホントにもう無理なんだ……」





アタシがそう告げた瞬間。


コウキの目の色が変わった。