恋箱。





そこには……いつものコンビニで1週間フルに働いたのと同じぐらいのお金が入ってた。



「あのっ!!こんなに??」


「あやちゃんが頑張ったからだよ。今日は講習もあったし時間が短かったからこんなもんかな。もっと稼げるようになるからね!」




店長の言葉と同時に一人暮らしに必要なお金や物が脳裏に浮かんでは消える。



家を借りるには50万円だっけ。



これなら一ヶ月かからない!!胸が急にドキドキした。



続けない、なんて選択肢はもう残ってなかった。



「明日も宜しくお願いします!」



そう言ってアタシは笑顔でお店を後にした。