恋箱。




「これで講習は終わり!うちは高級店だから変なお客さんも来ないしみんな優しいから大丈夫だよ♪」




「出来そう?早速仕事してみよっか?」




「え……っと……」




イキナリ???


そう思ったけどお金も……欲しい。



仕事内容は大変そうだけど自分には絶対無理!って程の内容ではなくて、むしろ体を使うのかと思ってたのに本番が無い事に安堵していた。



条例と言うのがあり、この街では手と口以上のサービスをしてしまうと取り締まりがあるんだとか。



「どうする??」



何事もやってみなければ分からない。


好奇心旺盛だったり、興味がある事に何でもチャレンジしてしまう気質のアタシ。


そんな性格が迷うココロを後押ししていた。




「じゃあ、やってみます」





気がついたらそう答えていて……こうして、葵の「あや」としての生活が始まったんだ。