恋箱。




その店の店長さんだという電話のイメージ通りの優しそうな人に案内されて事務所みたいな場所へ案内される。



テレアポのバイトをしてた辺りに立ち並んでたピンクのケバケバしてるキャバレーとか、勝手にそんなイメージを持ってたんだけどこのお店は全然違くて。




高級感のある落ち着いた雰囲気のお店だった。




まぁ、何屋だかわかってないんだけど。




店長さんが差し出したのは2冊のファイル。



「全くこういう業界初めてなんだよね?」



「はい」



こういう業界がどの業界を指してるのか分からなかったけど、とりあえず頷いてみる。



心臓はドキドキ鳴りっぱなしだったけど必死に普通なフリをしてたよ。