恋箱。




電話に出た人は想像してたヤクザみたいな声ではなくて、すごく優しい声だった。



「年齢は?」



そう聞かれて



「18です。」



とっさにウソをつく。



電話じゃわからないだろうから一度面接においで、と言われアタシはとにかくその指定されたお店へ行ってみることにした。



アタシなんかに出来る仕事じゃないかもしれない。


そう思ったけど、もし働けるのなら一人暮らしの夢が叶うかもしれない。期待もちょっぴりあった。




そのお店の営業時間はお昼の12:00〜24:00。


お昼もやってるぐらいだからお酒の相手ではないんだろうな。


知らない世界だけどなんとなくそう思った。