恋箱。





単純に興味もあったのかな?なんてね。



そんな事、今となっては分からない。



なんとなく体を使う仕事なんだろうなぁ、とは思ったけど詳しい内容は想像もつかなくて。



そもそもホントにそんな大金貰えるなんて思ってないし。




まぁ聞くだけはタダだよね?そう自分で自分を誤魔化して電話をかけた。







どうしても



一日も早く家を出たかったんだ。





ケンと一緒にいれる環境。



それを手に入れない限り、心が休まらない気がした。



とにかく必死だった。






間違ってたのにね。こんな方法。






……でも、走るしかなかったんだ。