恋箱。




小声で



「葵は大丈夫??働けそう??」



アタシが頷くのを確認すると



「俺達、行きます!!」



はっきりとそう答えていたんだ。





アタシはただ驚いて……聞いているのがやっとで……。




決まってからはとんとん拍子。


簡単なテストから始まって契約書の作成まで一気に進んだ。


「じゃあこの駅で担当の人が待ってるから○日にここへ行ってね♪」


たくさんの書類を手に抱えてダッシュする2人!!



風のような速さで、同棲の決まったアタシ達は葵の実家に帰った。