恋箱。





お姉さんが一枚の紙を広げる。


紹介されたのは隣県の工場での仕事。


オンナの子は座って仕事ができるらしい。


それは、弱ったアタシにはすごく助かる仕事。





寮は格安で二人で暮らすに充分なモノが用意され、更に給料もボーナスが無いとは言え二人で暮らすには充分な額。




「ただし……」





お姉さんが少し言いにくそうに口を開いた。




やっぱり???




うまい話にはやっぱり裏があるの??