恋箱。




次の日。


毎日朝までネット中毒になってたアタシには早起きはキツイ。


リュウジは……と言うと同じぐらい夜型なくせに張り切って準備をしていた。




「おはよ~あやさん寝れた??」




抱き合うと距離が縮まるのはなんでだろう??



一夜を共にした相手のほとんどが、次の日馴れ馴れしくなる気がするのはアタシだけ??




隣でにっこり笑うリュウジ……そしてアタシはネットでも「あや」のまま。



「寝れた……けど朝ニガテ……」



ぼんやりした頭で助手席に乗り込む。


今まで仕事で東京には来てたけど電車ばっかりだったから窓に映る景色が新鮮でずっと眺めてた。