恋箱。



電話が鳴ったのは30分後。



とりあえずは一安心♪



「車のナンバー言うから探してくれる??」


そういうアタシに




「緊張するから降りてて!」


……なんて、オトコのくせに照れるリュウジ。




年上だったら引っ張ってよ~って言えるけど年下だし学生だもんね。


気にせず車を降りてファミレスの入り口へ向かうと……。




そこへ、携帯片手に向かってくる人がいた。





ひょっとして……。



あれが……リュウジ??



想像よりも小柄で線が細い。



(リュウジ、ちっちゃいなぁ……)



自分の背の低さを棚にあげて思ったそれが第一印象。




本当はリュウジのがアタシよりも20センチぐらい大きいのに。



遠目で見からか。アツシが185センチもあったからか……そんな勘違いからアタシ達は始まった。