恋箱。





リュウジと知り合って、数日が経とうとしてた3月末。




「アタシが死ぬ前に今までの事聞いてくれる??」




そうイキナリのお願いをしてた。



重い話なのに……快く引き受けてくれるリュウジ。




「長くなるかもしれないけど……」


「待つよ?」



そして……長い、長いメールを打った。




ケンの事、アツシの事、風俗やらAVやら渡り歩いて……いつまでたっても幸せになれない葵の人生。



リュウジは黙って読んでくれた。




胸のつかえが一つ取れた気がしたんだ。ずっと、アタシの思い全部を誰かに話してみたかった。