恋箱。





リュウジはある日こう言ってきた。



「このソフトダウンロードしてみて?」



それは……今までのチャットとは違って二人専用で話せるソフト。


ポーン♪


その音が鳴るとリュウジから連絡が来た合図。




いつの間にか……アタシは仕事が終わってからダラダラと飲みに行く生活に戻っていた悪循環を断ち切り



ビールとおつまみを買い込んではパソコンに向かうようになった。




不眠なのは変わらなかったし、相変わらずの摂食障害で食べたものを吐いてはいたけど……それでも体力は少し戻ってきているみたいだった。



永遠に続く関係じゃないけど、お金が貯まって準備が出来るまで……一人きりじゃなくてリュウジがいてくれてよかった♪





そう……思ってた。