恋箱。





そして。




たまにはTVの仕事も貰える様になってきた頃。


(といっても深夜番組の水着で椅子取り大会なんかではあるんだけど……)






地元に帰っていたアタシは例のごとく飲みに来ていた。



時間は午前1時。



早くから飲んでいたからそろそろ帰ろうか、と思っていたアタシにアツシが言った。



「ね~あやちゃん。今日知り合いが誕生日だからその子のお店行きたいんだけど付き合ってくれない???」



「ホントはヒデと約束してたんだけどさ……アイツ最近はまってる女がいて今日やっとデートらしいんだよ」







「お願いっ!!」



そう両手を合わせるアツシ。